大手企業の研修の実情
前回は、グループ研修が始まる前の話を書きました。
ようやく今回はグループ研修についてです。
約2週間の銀行、証券、シンクタンクが集まっての研修。
泊まり込みで基本的に外出不可(笑)
イメージとしては普通に部活の合宿みたいな感じ(笑)
(6人部屋は正直きつかった。めちゃ肌荒れたw)
最寄り駅からバスで30分だし、周りに何もないし、本当に監獄みたいな感じ(笑)
そして空気も悪い(笑)
最後の5日間くらいは4月という時期にインフルが出て、6人部屋であったことや密閉空間だったため蔓延しパンデミックとなった(笑)
研修の内容
- グループワーク
- ビジネスマナー
- 社会人の基本的行動
- 戦略部の方の講話
正直くだらない研修(笑)新入社員全員が思っていただろう(笑)
まさに時代の変化への対応が遅い大手企業って感じ。
グループワーク
4人もしくは5人1グループになり“弊社のあるべき姿”を考えるというワーク。
過去・現在・未来を考えてこれから弊社はどのようにビジネスをしていくかグループごとで考え、最終的にパワーポイントで発表。
1クラス8グループあり、クラスは全体で8クラス存在し、クラス対抗戦。
まぁインターンでよくある課題解決、ソリューション提案みたいなもんですわ。
- .弊社の理想の姿を考える
- 現状分析(過去・現在・未来の視点)を行う
- Gapの提示
- Gapに対するActionを考える
過去から現在にかけて社会的変化、ビジネスモデルの変化を詳しく調査し、そこから未来がどうなっているか仮説を立て、会社の課題を洗い出す。
そうすると自然と未来ではこうあるべきだという理想像が見えてくる。そこに現状とのGapがあるので、Gapを埋める手段を具体的に考えるといった流れだ。
こんな感じで、グループワークをすすめていった。
就業時間は8:40~17:10
ところがこのグループワークの時間は1日の就業時間に2時間ほどしか含まれていない。到底その時間だけで終わる内容ではない。
話によるとどうやら毎年24時くらいまでグループワークをしているらしい(笑)
もちろん残業代は出ない(笑)
結局ほぼ毎日23時まで残業していた(笑)
けど半分遊び感覚でもあり、友達と夜遅くまでいれるのはとても楽しかった。
学生のようにくだらない話も沢山した。
ビジネスマナー
名刺の渡し方や身だしなみ、礼の仕方など基本的な社会人としての動作を学んだ。
また尊敬語、謙譲語などの言葉遣いや電話の取り方、お客様へのおもてなしの仕方、上座下座についてなど基本的な事も教わった。
社会人の基本的行動
PDCAの回し方や報連相のやり方、チームで動くとはどういうことかといったことを学んだ。
問題を深堀するときは5回なぜを繰り返すとかね。就活の自己分析で死ぬほどやったわって感じ。
戦略部の講話
最初は弊社の部長であったり、お偉い方がこれからの弊社について今どんな取り組みをしているかなど淡々と抑揚なくつまらない話をしていて、実際、我々新入社員は退屈だった。
しかし最後の講話者で盛り上がった。
見た目28歳くらいでバリバリ仕事ができそうなオーラが半端なかった。口も饒舌で我々新入社員を巻き込んだ講話で雰囲気がさっきまでとはがらりと変わった。さっきまでは質問など全くなかったのに、打って変わって我々新入社員からの質問が沢山投げかけられていた。
「転職を促さないようにきみたちの会社の人に注意受けてるんだけど…僕、実は年収が300万くらい下がったけど、このプロジェクトが楽しそうだったからこっち来たんだよね。君たちも自分が楽しいことをやるといいよ!ところで、きみたちよくこんな2週間も閉じ込められた空間で研修できるね(笑)僕だったら絶対無理(笑)」
どうやらその方は、某コンサルティングファームから3月に出向してきたばかりらしい。
会場は常に笑いに包まれ、嫌味な感じが全くなく、とてもユーモアのあるいい人であった。
そしてこの方の講話を聴いた次の日に「こんなくだらないことやってられっか」と言って研修所から抜け出した人もいた。
それくらいこの方が若くして大きな仕事を責任者としてやっている姿を見て、新入社員全員が“今おれたちは何て生産性のないくだらない研修をしているんだろう”と思ったはずだ。この2週間の間にベンチャーなどの企業はきっと実務をやったりして、大きな成長の差を付けられてると思うとぼくも大きく焦りを感じた。
だからこうして平成から令和に変わるタイミングかつ初の10連休のゴールデンウィークもブログを書いたり、勉強をしているわけではあるんだけど。
大手企業のグループ研修はこういった感じだ。実際この2週間はいらないなという感じ。
強いて言えばまだ学生気分でいれる最後の2週間といったところだろうか。
まだ実務もせずに給料がもらえる。
のんびり楽に徐々に稼いでいきたいという人にはいいかもね。